
高専出身のエンジニアです。学費から高専へ進学するメリットについて紹介します。
高専ってロボコンというイメージですよね?進学するまで私もロボコンのイメージが強かったですし、今でも高専といえばロボコンです。
高専に進学すると学費はどうなるのか説明をしたいと思います。
高専と高校/大学との違い
学歴について
学歴 | |
高校+専門学校相当 | 国立高専の情報工学科 |
大学(3〜4年)相当 | 国立高専の専攻科(情報工学系) |
大学院 | 国立科学技術大学の情報工学専攻 |
私は、高専、高専の専攻科(学部相当)、大学院という流れでした。私は40人中35位くらいの成績ですが、大学院まで行けるものでした。

高専の1年生でビリだったので、まさか大学院に行くとは思っていませんでした。先生からも驚きのコメントをもらいました。
大学院に行くきっかけは学費が安いから!?
私は、当時やっていた研究が楽しくなってきました。
その研究を突き詰めていきたい!と思いも強くなり、大学院に進学したいと考えました。
そこで、親に大学院へ行きたいと伝えたときに
「学費が安かったから進学していいよ」 「塾に行かなかったし、すごく安上がりだったよ」
という前向きなコメントをもらい、無事大学院へ進学しました。
国立の高専に行った場合、「学費が安い」、「進学に塾は不要」のため、想像以上に学費は安上がりでした。現在、高校無償化となりましたが、最終的に学費は安くなります。これからそれぞれのメリットについて説明します。
メリット1:大学に進学するなら国立高専の学費の方が安い
高専でかかる入学料と授業料(2020年)
国立高専は、入学料、授業料は共通です。しかも、専攻科も同じです。
教科書代や後援会費にばらつきがあるので、目安と思ってください。
項目 | 金額 |
入学料 | 84,600円 |
授業料 | 234,600円 |
その他(教科書代など) | 100,000円以内 |
学生寮もあり(2020年東京高専の場合)
国立高専のメリットは学生寮があることです。
そのため、学校まで遠方の人でも寮を利用することで通学可能になります。生活費は別になりますが、固定費として年間10万円になります。
項目 | 年額 |
寄宿料(複数部屋) | 8,400円 |
寄宿料(個室) | 9,600円 |
寮費 | 57,000円 |
エアコン、電気代 | 31,000円 |
寮生会費 | 2,500円 |
他の進路と比較すると高専は安いのか?

高校無償化しているから高専って高くなった!?検証してみましょう!
今回は、函館工業高等専門学校の学費の比較を参考に比較します。
高専+専攻科の場合、国立大学と比較して学費は安くなります。高校無償化になりますが、国立大学の入学料や授業料は高いため、高専+専攻科の方が安くなります。

メリット2:在学中に塾は不要
高専に在学中、塾に行く必要はありません。塾に行かないため、高校の期間中の塾のお金は必要なくなります。
- カリキュラムが高校と異なるため、塾に行っても役に立たないため
- だんだん専門科目が増えていき、実験実習が中心になるため
数学に関しては、高専5年間で大学4年で習う内容を学習します。その際、大学試験に必要な内容は勉強しないので、塾に行く必要はありません。

在学中は、部活や実験実習で忙しかったので、塾は行きませんでした。
メリット3:大学/大学院進学のための塾も不要
高専から大学や大学院に進学する場合、センター試験を受ける必要はありません。
- 高専から大学への進学は、編入試験(学力試験)。大学3年から開始。ただし東京大学は大学2年。
- 高専から専攻科への進学は、推薦もしくは学力試験
- 大学院の入試は、基本的に学力試験
編入用、進学用の塾に行かなくても、過去問題を中心に勉強をすることで進学できます。過去問の傾向を分析することで、勉強する範囲もある程度絞れます。
また、先生も質問すると喜んでくれるため、協力的なケースが多いです。私は、大学院の入試をする際、学校の先生に質問しまくりました。
他にも、友人から教えてもらえるケースもあります。私は物理を全く理解できていませんでしたが、他の学科(機械工学科)が得意なので、考え方を教えてもらいました。持つべきものは友ですね!
別話ですが、大学院の一部の専攻では、内部生が優先入学するケースもあるので注意してください。

ある大学院を受けたら不合格になったんですが、そこで仲良くしていた教授から外部生は誰も合格しなかったと連絡を受けました。大学院の進学は、下調べが重要です。
私も塾を利用することなく、過去問や教科書、図書館の問題集を利用して勉強していました。
進学でも塾は不要のため、塾の費用が浮くことになります。
まとめ:高専に行くと学費が安くなる
教育資金で高専への進学を考えると
- 入学費+授業料で比較すると、「高校+大学」>「高専+専攻科」となる
- 塾に行く必要がないため、そのお金が浮く(在学中/進学時も)
最終的に学費が安くなります。そのため、私の場合大学院への進学も親は協力的でした。
子供がエンジニアになりたい、ものづくりに興味があるような場合、高専に進学することをオススメします!
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